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「Googleフォト」は写真や動画をクラウドで管理する無料のストレージサービスです。パソコン・タブレット・スマホなど複数のデバイスに対応しているので、いろんな機器で撮影した写真を一元的に保存して管理するのに便利です。
さらに、ネット上のコンピュータ(=クラウド:雲)へのバックアップ(保存)機能の使いやすさも、Googleフォトの大きな特長の一つです。家のWi-Fi 環境でスマホをONにすれば、屋外でスマホに撮りためた写真は直ちにクラウドにバックアップされます。このクラウドは同じアカウントでログイン中のすべてのデバイスから個別にアクセスできます。
このように同一人がクラウドの写真を扱うには何の制約もありませんが、他ユーザとの間では「共有」しない限り それらの写真に触れることはできません。この「共有」という手順を踏んで共有リンク(URL)を作成しメール文に貼り付ければ、不特定多数(数10人)の人に、複数枚(100MBほど)の写真を容易に送ることができます。
◇自動バックアップは既定の設定
私のAndroidスマホ「arrows We F-51B」を例に具体的に説明します。下図左はスマホのGoogleフォトのトップ画面でここからいろんな設定ができます。トップ画面右方のプロファイルをタップすると、下図中央のメニュー画面になるので「フォトの設定」をタップします。次に、下図右の「設定」画面で「バックアップ」をタップして、表示される「バックアップ」画面で
バックアップのスイッチをONやOFFにできます。
このバックアップの設定は 既定で「ON」になっています。Wi-Fi 環境でスマホの電源をONしたとき、スマホの内部ストレージに保存されている写真や動画があれば、直にクラウドのストレージへバックアップを始めます。
なお、下図右「設定」画面の「バックアップ」をタップし、表示される「バックアップ」画面の「モバイルデータ通信の使用量」には、「バックアップにモバイル通信は使用しない」となっています。これはバックアップは
Wi-Fi 環境でのみで働くということです。
さて、下図は PCのGoogleフォトのトップ画面の一部です。写真の数が 1~2のときはメールに添付して送れるので、ここでは複数枚で容量が大きい写真を送ることを想定しています。以降は共有リンクの作成手順を詳しくみていきます。
◇複数枚の写真を共有
上図で花火の写真6枚を共有してみましょう。複数の写真を共有する場合はまずアルバム(いくつかの写真をまとめたもの)を作ると便利です。上図で左ペインの「アルバム」をクリックし、「アルバム」の画面で右上の「アルバムを作成」をクリック。「アルバムに追加」画面で「タイトルを追加」に任意のアルバム名を記入して「写真を追加」をクリック。表示される写真一覧から日付の左✓をクリック(各写真の左上✓を順次クリックも可)して、右上の「完了」ボタンを押します。次の完成したアルバム画面で、右上の「共有」記号をクリックします。
右図上の画面が出るので「リンクを作成」の文字をクリックします。次の「共有リンクの作成」画面で「リンクを作成」をクリック すると、右図下「共有リンクの作成」画面が出ます。
この画面の青色英字列が共有リンク、すなわちWebページのアドレス URLです。ここで右方の「コピー」ボタンを押すと、この URLはPCのクリップボードに保存されます。その後、新しいメールを開いて、本文欄に
URLを「Ctrl+C」で貼りつけて相手に送信します。
この「共有」の物理的な意味は、クラウドにある写真をリンク先にしたWebページを作ることです。そしてメールの文章欄に、Webページの URLを貼りつけて相手に送ります。送るのは写真ではなく軽い文字列の
URLだけで、写真そのものはクラウドに残ります。送信者がクラウドの写真を削除すれば、受信者はもう写真を見ることはできません。
共有リンクのアクセス権は URLを知っているユーザはすべて閲覧できます。 特定のユーザのみのアクセス権は付けられません。
◇共有リンクのメールを受信
メールを受信した人は 受け取った URLからブラウザを開いて、クラウドにある写真を見たりダウンロードすることができます。URLの受信者は閲覧やダウンロードをするだけならGoogleアカウントは不要で、ChromeやEdgeの基本操作ができればOKです。URLから写真を取り出すのは極めて容易で、次の手順によります。
【 メールで送られてきた URLをダブルクリック ~ ブラウザが開き右上の「3点マーク」をクリック ~「すべてダウンロード」をクリック ~ 自PCの「ダウンロード」フォルダに写真の「zipファイル」が保存される
~ 「zipファイル」をダブルクリック ~ デスクトップに解凍された写真がアルバム名のフォルダに入って表示される。】