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プロバイダが提供するWebメール
(メールソフトを使わずにメールを見る)

(2024年11月10日)

 古くはメールの受信プロトコル(通信規約)といえば、メールを自PCにダウンロードする POPが多く使われてきました。POPはネット環境が貧弱だった時代にはよかったのですが、今ではWindowsの OneDriveとの相性が悪くトラブルの原因になっています。
 ネット環境に恵まれた現在ではメールをサーバで管理するプロトコル IMAPの利用者が増えています。IMAPは OneDriveとの相関はなく、PCとスマホなど複数台の端末を持つ人に適したプロトコルです。こんなメール通信プロトコルによるメールは今でも一般的ですが、その扱いは易しくありません。
 これに対してブラウザにメールアドレスとパスワードを入力するだけで使えるWebメールがあり、HTTPやHTTPSなどの Webページを閲覧するプロトコルを使います。このWebメールには GmailやYahooメールなどの無料のものと、プロバイダが登録ユーザのために提供するものがあります。このページはプロバイダが提供するWebメールについて詳しく説明します。

<Webメールの仕組み>
 Webメールと一般メールとの大きな違いは、ユーザとサーバ間の通信プロトコルだけです。一般メールが POPやIMAPなどのメール通信プロトコルを使うのに対して、Webメールは HTTPやHTTPSなどの Web通信プロトコル、すなわちホームページを閲覧するプロトコルを使います。これならメールアドレスとパスワードを入力するだけで、メールソフトなしでメールを見ることができます。
 その仕組みの概要を下図に示します。Webメールサーバは ①一般メールをもとにWebページを作成してブラウザで閲覧できるようにしたり、②Webページのフォームに入力されたデータをもとに一般メールを作成したりなど、Webページと一般メールの相互変換をします。ユーザがアクセスするメールサーバ以降の配送方法やメールのフォーマットなどは一般メールと基本的に同じです。


<プロバイダが提供するWebメール>
 皆さんが加入しているプロバイダは、必ずユーザのためのWebメールをサポートしています。このWebメールはブラウザにメールアドレスとパスワードを入力するだけで使えます。POP・IMAP・SMTPなどの設定に必須のサーバ名やポート番号などは不要です。
 端末がPCとスマホ各1台という一般的ユーザは、日常使用するメールをプロバイダのWebメールにすることもお奨めです。インターネット環境さえあれば、外出先などでどの端末からでもメールが利用できます。
 このWebメールの使い心地に影響するのが、メールボックスの容量と保存期間です。メールがメールボックスの容量を超えると、それ以降のメールは到着しません。メールボックスの容量はプロバイダによって若干の違いがあり、保存期間はいずれも無制限です。
・eonet: 5GB(保存期間:無制限)
・hi-ho: 1GB(保存期間:無制限)
・nifty: 5GB(保存期間:無制限)
・biglobe:5GB(保存期間:無制限)
・ocn: 10GB(保存期間:無制限)

<eoWEBメールについて>
 Webメールの一例として Optage社が提供する eoWEBメールの具体的なサービスを調べてみました。eoWEBメールはメールの送受信だけではなく、連絡先(アドレス帳)やカレンダで予定の作成や管理をすることもできます。
 eoWEBメールはブラウザを使ったアプリですから最初に使うときは、PCで「https://eowebmail.eonet.jp/」へアクセスするか、「eowebメール」などで検索するかします。右上図のログイン画面が出れば、メールアドレスとパスワードを入力して、「ログイン状態を保持する」に ✓して「ログイン」ボタンを押します。

 下図のような「eoWEBメール」画面がが表示されればログインは完了です。

 ログインした URLは「お気に入り」や「ブックマーク」に登録しておくと便利です。ログイン後30日間は同じ端末からのログインは自動的に(ログイン画面を省略)行われます。
 なお、eoWEBメールをしばらくは使わないなどの理由でログアウトすることもできます。上図右上方のメールアドレスの隣の下向き矢印クリックすると、右図のようなメニューが出るので「ログアウト」ボタンを押します。

(注)ファビコンの作成
  Webメールの操作は 右図 のようなファビコン(ページ専用アイコン)を、Chromeで作ってデスクトップに置くと便利です。作り方は簡単です。開いたWebページの右上にある「3点マーク」をクリックし、出るメニュー下方の「キャスト、保存、共有」から、次のメニューの「ショートカットを作成」を選択します。「このページのショートカットを作成」画面で、ページ名を適宜修正して「作成」ボタンを押します。(Edgeではファビコンは作れないようです)

<PCからスマホヘのメール転送>
 eoWEBメールはスマホ用もありますが、扱いがかなり分かりにくいようです。そこで家のPCに来たメールをスマホに転送することを考えます。この「転送設定」は上図 PCの「eoWEBメール」画面からします。
 下図は「eoWEBメール」画面を再掲して、上図の「メール」でなく「設定」をクリックしています。メールの転送設定は この「設定」~「フィルター」~「かんたんメール転送設定」とたどります。

 下図「かんたんメール転送設定」画面が出るので、「転送したメールを受信箱に残す」に ✓して、自スマホが持っているアカウントを「転送先メールアドレス」に指定します。次に右下の「設定」ボタンを押します。こんな一連の「設定」操作の最後には、上図左上の太線で示した「保存」ボタンを押すことを忘れないでください。
 PCからスマホに転送したメールから返信すると、スマホからの返信になりPCからの返信にはなりません。急いで返信したいときは電話などを利用するのがいいでしょう。このメール転送は設定も操作もいたって簡単で、プロバイダのお奨めツールのようです。

 この転送設定を常時しておくと同じメールが PCとスマホの双方に届きます。これを避けるには長期外出が終わったときに、この転送を「無効」にしておきましょう。上々図の太線で示した「無効」ボタンを押すと、左枠内の「かんたんメール転送」が右枠に移動して無効になります。
 このとき中央の「無効」表示は「有効」変わります。元の転送設定に戻すには「有効」ボタンを押します。


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